鍼灸学科の主な取得可能資格
- 鍼灸師(はり師・きゅう師)国家試験受験資格
- アロマコーディネーター資格※
- パーソナルフィットネストレーナー資格※
※資格講座を受講することにより取得可能。別途費用が必要となります。
鍼灸とは?

鍼灸(しんきゅう)とは、疾病の治癒・予防のために、極めて細い鍼(はり)や米粒程度の大きさの艾(もぐさ)を用い、人が本来持つ自然治癒力や免疫力を高める治療法です。鎮痛作用や自律神経調整作用等の効果も広く注目されており、日本だけでなく、世界各地においてニーズが高まり続けています。
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鍼灸学科 学びの特徴
01 1年次から“現場”での経験を。附属鍼灸院での臨床実習。
鍼灸学科の教育目標は、不調を訴える人々を鍼灸によって“心身”からケアできる、真の医療人の育成です。1年次から附属鍼灸院で実際の患者さんに対する接遇を学ぶことで、知識や技術の習得に留まらない、プロとしての“実践力”を養います。

02 現場に身を置く鍼灸師が伝える“今の臨床”。
開業鍼灸師やスポーツトレーナーとして現場に立つ者、鍼灸への飽くなき探究心を持ち研究を行っている者が、教員として臨床現場の体験に基づく“今”を重視した指導をしています。生きた教材として臨床経験を伝え、卒業後を見据えた実技教育を行っています。

03 “基礎”の徹底も、専門性を高める“応用”も。
どのような場面にも対応できるプロに成長してほしい。鍼灸学科では、鍼灸師としての根幹である基礎を徹底的に習得できるカリキュラムを組んでいます。そのうえで、スポーツや美容などの磨きたい専門性にあわせて、応用を学べる機会を設けています。

04 第一線で活躍する講師陣に学ぶ。
臨床を知り尽くしたプロが教える、現場で活きる力。本校の講師数は約100名。治療院の医院長をはじめ日本オリンピック委員会強化スタッフ、スポーツトレーナー、系列校森ノ宮医療大学の教員などバラエティに富んでいます。資格取得にとどまらず、臨床現場で力となる確かな技術と知識を身につけることができます。

鍼灸学科 コース紹介

しっかり学べる
3つのコース。

国家資格の取得やキャリアアップをめざし、高校・大学新卒生だけでなく医療従事者や社会人も“働きながら学ぶ”ことができるように、ライフスタイルに合わせた3コース(※)を設けています。
※3コース(3年課程)
・職業訓練給付金制度 2024年度対象コース:昼間コース、夜間コース
午前コース
授業時間 (月~金) 9:20~12:30 90分授業×2コマ学生の声
昼間コース
授業時間 (月~金) 13:00~16:10 90分授業×2コマ学生の声
夜間コース
授業時間 (月~金) 18:00~21:10 90分授業×2コマ学生の声
Wスクール(AT 特修コース)について
4年間で医療資格とアスレティックトレーナー(AT)受験資格を取得できるコースです。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。

鍼灸学科 カリキュラム

現場で活きる力を育む、
3年間のカリキュラム。
みなさんが森ノ宮医療学園専門学校の3年間で育む力。
それは医療者としての確かな知識、卒業後、現場で患者さんに寄り添うための実践力です。
そのために、基礎を育む1年次から、実技・臨床実習を数多く用意しています。
基礎力の習得や、専門知識や高いレベルの実技技術から生まれる応用力まで、3年間かけて段階的にサポートしていきます。
1年次
2年次
3年次
臨床実習
鍼灸における西洋医学と東洋医学の基本となる知識を身につけるところから、治療を介して実際に患者さんと接する時のリスクや、より安全な施術法など、医療に携わるプロとしての基盤を築く1年間です。現場で活躍を続ける講師が、目の前で模範的な実技を見せるので、同じ動作ひとつをとっても質の高い技術を身につけていくことができます。
履修科目一覧
基礎科目 |
医療と健康/生物学/国語/保健体育/心身健康科学I・II・III |
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専門基礎科目 |
解剖学I/解剖学II/生理学I/衛生学・公衆衛生学/医療概論/運動学 |
専門科目 |
東洋医学概論I/経絡経穴概論/基礎はりきゅう実技/臨床実習I |
基礎はりきゅう実技
人体の構造や機能を理解したうえで、正確かつ安全に鍼、灸ができるようにします。鍼は決められた深さや角度に刺せるまで、灸は規定のサイズをすばやく作れるようになるまで徹底的に練習します。また、施術に必要な道具の名前を覚え、消毒から医療器具の廃棄までの基本的な手順をしっかり身につけていきます。

2年次では、これまで学んだ知識と技術、そして講師から聞いた現場での経験談を土台に、鍼灸師としての専門性を身につけていきます。
実技授業ではより高いレベルが求められるようになるだけでなく、実践的な技術の応用を学んでいきます。また、西洋(現代)医学領域からアプローチした学びも取り入れ、幅広い疾患への対応力を育みます。
履修科目一覧
専門基礎科目 |
生理学II/病理学概論I/解剖学III/臨床医学各論I/臨床医学各論II |
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専門科目 |
はり理論・きゅう理論I/診察概論/東洋医学概論II/東洋医学臨床論I/社会あはき学/経絡経穴取穴実技/鍼灸診断治療学I/鍼灸診断治療学II/臨床実習II |
鍼灸診断治療学
1年次に学んだ基礎的な知識を踏まえ、2年次には臨床現場でよく遭遇する主な症状について具体的に学んでいきます。実際の現場で行われている方法と同じやり方で診察や検査方法を学び、得られた情報から正確に判断し、治療方法を組み立てられるようにします。また、症状に対してどのようにアプローチしたらよいのか、実際の治療に関わる部分を学んでいきます。

3年次には、これまで培ってきた知識と技術を臨床に向けてさらに磨きをかけるとともに、国家試験へ向けて万全の対策を整えていきます。
“全員合格”をひとつの目標に、そのうえでこれまでより深い専門領域の学習、幅広い知識の習得をめざし、現場で活きる応用力を身につけていきます。
履修科目一覧
専門基礎科目 |
生理学III/病理学概論II/臨床医学各論Ⅲ/リハビリテーション概論/関係法規/応用診断学 |
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専門科目 |
はり理論・きゅう理論II/東洋医学臨床論II/経絡経穴演習/応用鍼灸実技I/応用鍼灸実技II/臨床取穴実技/体表解剖学/応用生理学/環境学/病態生理学/応用診察論/応用鍼灸学/中医各論/適応症特論/臨床実習III/中医概論 |
国家試験対策
3年次になると、2月末に控えた国家試験のために試験範囲となる科目を一つひとつ復習していきます。定期的に行われる模擬試験とは別に、短期間で診断テスト(小範囲テスト)を行い、弱点の明確化を早期に行っています。早めの対策と、教員が毎年国家試験を分析して作成したオリジナルドリルとの併用で、高い国家試験合格率を実現しています。

現場重視の森ノ宮。附属鍼灸院をはじめ、1年次から臨床の現場へ。
附属鍼灸院で行う臨床実習は3年間で順次ステップアップを重ねる、積み上げ方式の実習を行っています。


本学園附属の「みどりの風 鍼灸院」。受付や施術の前後に関わる患者さんへの接遇に始まり、血圧測定・脈拍測定、タオルかけなどを実際の臨床現場で研修していきます。年次が進むと、担当教員の指導のもと、患者さんへの鍼や灸の施術を行います。
実習体験記

鍼灸学科 午前コース3年
立命館大学経済学部 出身
臨床の現場を見ることで、鍼灸を学ぶ姿勢が変わりました。
1年次に臨床実習を経験して、まず痛感したのは、経穴(ツボ)などの基本知識をしっかりと習得しておくことの大切さです。あいまいな知識では先生の治療を見ても質問ができず、学ぶ深さが全く違ってきます。さらに、普段から目の前のテスト勉強だけでなく、授業の内容が臨床でどう結びつくかをもっと意識する必要性を感じました。そのため実習を重ねるごとに授業に臨む態度が変わっていきました。現場の先生は限られた時間で患者さんの心を開いて対話し、的確に治療方針を決めていかれます。その様子を目にし、自分がめざす姿を想像できたことが一番の学びとなりました。
鍼灸学科
レベルアップカリキュラム
※ゼミとは…授業時間外に選択できる無料講座
ゼミ制度
森ノ宮鍼灸
セミナー「臨活」


すべての科目のベースとなる「生理学」「解剖学」「東洋医学」を中心に、ゼミ動画をオンデマンド配信。自宅はもちろん、通学中など好きな時間に何度でも見直し、復習することができます。


授業で習った知識を活かしてさらなるステップアップを求める方向けのゼミです。子どもに対して行う刺さないはり「小児はりマスターコース」や「美容鍼灸」など、さまざまな分野を幅広く学ぶことのできるゼミを用意しています。


実技の習得には反復練習が欠かせません。疑問解決や定期テスト前のトレーニングのために、教員による実技練習専用のゼミを開講。鍼灸技術のちょっとしたコツなども伝授してもらえる場として人気です。


実際の臨床現場で役立つ知識や、鍼灸技術の向上を目的に勉強会「臨活」を定期開催。業界の最新情報に触れる場として、在校生や多くの卒業生が参加。第一線で活躍している著名な講師の貴重な話を聞くことができます。
鍼灸学科
国家試験対策





鍼灸学科 講師紹介

解剖学、経絡経穴概論、鍼灸診断治療学
2005年世界陸上競技選手権大会日本代表選手団トレーナーを務め、日本記録保持者のパーソナルトレーナー経験も持つ。自身の鍼灸院を開業し、一般臨床も行っている。2023年度日本オリンピック委員会強化スタッフに選出。

臨床医学各論、鍼灸診断治療学
本校で教壇に立つかたわら、2004年に自身の鍼灸院である花薬鍼灸院・耳ツボダイエットサロンHANARAKUを開院。治療院の理念として『地域医療への貢献』を掲げ、特に女性の体型維持や改善、美容分野の施術にも積極的に取り組んでいる。

基礎はりきゅう実技、中医概論
実家である京都の安本鍼灸本院で働くかたわら、1996年大阪医科大学ペインクリニック(疼痛外来)にて20年間臨床研修をする。その後、森ノ宮医療学園専門学校の非常勤講師として就任し、実技授業では臨床において意識しなければならないことを実例を交えながら伝えている。
鍼灸学科 手厚いサポート
01 学習サポート【学びを支える】
「とことん、学びたい」。森ノ宮医療学園専門学校は、学生の強い学習意欲に応える、手厚い学習環境を準備しています。
充実のゼミや自習環境、土日開講の研究会など、授業以外にも広がる学びが、あなたの成長を後押しします。

02 キャリアサポート【就職・開業を支える】
医療業界への就職は、一般企業への就職と流れが異なります。
一人ひとりが、早い段階から進路と向き合い、将来に向けて十分な準備ができるように、1年次からさまざまなプログラムを設け、プロへの確かな一歩を支えています。

03 卒業後のサポート【卒業後の活躍を支える】
本校のサポートは、卒業しても終わりではありません。
「臨床のプロ」として、一人ひとりがより良い人生を歩んでいけるように、卒業後もさまざまな支援と交流の場を設けています。

04 学費サポート【独自の学費優遇制度】
本校では、独自の学費サポート体制をいくつも用意しています。
たとえば、すでに医療資格や学士等を保有している方々への優遇制度など。
そのため、さまざまな経歴をもつ学生が多く在籍しています。

無理なく意欲的に学んでいます。