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【学会発表報告】スポーツ現場での柔道整復師の新たな役割とは?
2025.05.19
お知らせ
2025年5月18日(日)に本校 柔道整復学科教員の岸上 知可先生が、兵庫県の神戸商工会議場で開催された第73回日本理学療法学会において「高校ラグビー夏季合宿で遭遇した皮膚損傷に発熱を伴った症例」という演題で会員発表を行いました。
柔道整復師は、骨折・脱臼・捻挫といった外傷への対応を専門としていますが、スポーツ現場ではそれ以外にも様々なトラブルが発生します。
たとえば、熱中症や出血、さらには感染症など、柔道整復師の養成課程ではあまり詳細に学ばない疾患にも対応が求められます。特に、合宿や遠征などの特殊な環境下では、軽度の擦り傷が発熱を伴い、重篤な感染症に進行することもあり、場合によっては切断や命に関わるケースも考えられます。
このような現場の実態を伝えるため、昨年のラグビー夏季合宿で実際に経験した「創傷(擦り傷)と発熱を併発した事例」について、学会で初めて発表してまいりました。
初めての学会発表で極度に緊張しての参加でしたが、発表が始まると落ち着いて練習通りに進めることができました。
本発表を通して、柔道整復師としての知識や技術に加え、現場で求められる「柔軟な対応力」の重要性を再認識しました。今後もより多くの経験を重ね、スポーツ現場における信頼されるトレーナーとして成長していきたいと思います。